雫井脩介 2006年作
私にとっては、初めての雫井脩介作品。
本当は「犯人に告ぐ」が良かったんだけれど、
上下巻に分かれていて長そうだったので、とりあえず
何でもいいやと思って買ったのがコレ。
どんなミステリーなんだろうと思いながら読んでいたら、
かみさんに言われた。
これって、
沢尻エリカが「別に…」
て、言って問題になった映画のやつじゃない?
え、えっ!
そうだったのか!
調べてみたら、やっぱ、その通りでした。
なんてこったい!
でも、途中で止めるのは好きじゃないので最後まで読む事にする。
読んでみたら、せつない、恋愛小説でした。
秋にはピッタリ。
たまには、こうゆう本もいいかも。
ミステリーじゃないけれど、トリックはバレバレ、
途中で、オチが想像できました。
人物描写が上手く、私は男なので実際の事はよく分かりませんが、
男なのに女性の気持ちを本当にうまく書いているなと思いました。
そして、なんといっても一番感動したのは、著者のあとがき。
この、あとがきによって、
この作品が書かれた理由が明らかになります。
これが有ると無いとでは大違い。
作品を見る目が変わりました。
著者の別の作品が読んでみたくなります。
あと、万年筆にも、ちょっと興味がわきました。
今度、文房具屋さんに行ったら万年筆でも覗いてみるか。
★★★☆☆


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