恩田陸 2004年作
この小説はミステリーではありませんでした。
一滴の血も流れないし、暴力もありません。
一言で言ってしまえば青春小説なのですが、
激しい恋愛も、挫折もありません。
普段、強烈な本ばかり読んでいるいるので、
途中で少々、退屈してしまいました。
それは多分、
私の心が汚れてしまっているからだと思います。
うん。そうだ。
ノスタルジックな気分がよみがえりますが、
もうちょっと、インパクトが欲しかったと思います。
すごく、いい話なんだけれど、なんだかなぁ。
そう感じてしまうのは、
私の心が汚れてしまっているから。
そうだ。そうに違いない。
学生時代に、この本に出会っていたら、よかったと思います。
この小説は、著者の母校である水戸一高の名物行事、
全校生徒が24時間かけて80キロもの道程を
昼夜を徹してただひたすら歩くという
「歩く会」がモデルになっています。
その一晩の思い出の話です。
いかにも青春。
素晴らしい行事だと思います。
今でも行われているのだろうか?
こんな高校だったら、もっと青春できたかなぁ。
★★★☆☆