清貧おやじ
世の中、金のかかる事ばかり...
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「お伽の国の社会人」 尾辻克彦
むかしむかし、あるところに、UFOが住んでいました。UFOは朝起きると、山へ芝刈りに、午後になると川へ洗濯に出かけます。だからUFOは忙しくて大変です...。
これは尾辻克彦の「お伽の国の社会人」という短編集の一編の冒頭の部分である。25年以上前に買った本だが、時々読み返すことがある。
どの話しも全て、むかしむかし、あるところに...で始まる「お伽話」なのだが、住んでいるのが、「お爺さんとお婆さん」では無く、「神様」だったり「消しゴム」だったり「病気」だったり、とんでもないものばかりである。
この「お伽の国」の登場者は皆、必死で生きている。不条理だと分かっている仕事を、来る日も、来る日もクタクタになりながらもこなしている。だって立派な社会人なのだから。
お伽の国の社会人1  お伽の国の社会人2
 そして、やっと洗濯が終わったUFOは言いました。もう朝が近いのです。また今日も徹夜のあとの芝刈りだ。まったく水を飲むヒマもありません。こんなことでいいのでしょうか。「ベントラ、ベントラ...」山の中腹では、人々がまたUFOに救いを求めています。
UFOはもう嫌になっていまいました。

 

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