清貧おやじ
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「津和野殺人事件」 内田康夫
内田康夫の「旅情ミステリー」シリーズの記念すべき第1作目。
「浅見光彦」シリーズでは第4作目で、1984年の作品である。

津和野殺人事件

初期の作品だけあって、なかなか良く出来ていた。ストーリーも緻密に計算されており、プロローグで起こる様々な出来事や人物が、津和野という場所に全て繋がってくるあたりは見事である。
舞台を津和野に移してからは、名門一族も物語に加わり、その複雑な家族関係の中で連続殺人が発生して行くわけですが、津和野にまつわる歴史や、昭和初期の話しも巧みに盛り込まれており、史実関係はさだかでは有りませんが、かなりリアリティがある作品に仕上がっている。
トリック的なものはあまり有りませんが、タイトルの津和野の描写や、登場人物も脇役にいたるまで、鮮明に描き出されており、それがこの小説の良さに繋がっていると思う。
物語の決着のつけ方は賛否の分かれるところだとは思いますが、浅見光彦は警察官ではないので、これも有りかなと思います。

地元の人は、この小説を読んで、どう思うのだろう?
ちょっと気になる。
この本を持って、津和野に行ってみたくなります。


★★★☆☆

 


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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

「神戸殺人事件」内田康夫
最近は、電車に乗ることが増えたので、本を読む機会も多くなった。
ブログには、おすすめの本の感想を載せようと思っていたが、なかなか名作にあたらないので、備忘録も兼ねて、読んだ本の感想も載せることにしようと思います。
私の読む本は基本的に「ブックオフ」で購入した100円の本なので、最新の本のレビューはほとんどないと思います。
今日、読み終えたのは、内田康夫の「神戸殺人事件」。
「浅見光彦」シリーズの第34作目で、1993年の作品である。タイトルに地名がつく一連の「旅情ミステリー」のシリーズです。

神戸殺人事件

浅見が神戸で一ノ谷の合戦を取材中。ヤクザにからまれた女を救う。女は、暗号めいた謎の言葉が書かれた紙片を残して、姿を消す。その夜、同行した男が殺され、浅見は毎度お馴染みの容疑者になってしまう。女を救うシーンは、マンガチックで、現実的にはありえないが、思いも寄らない物証によって警察に捕まってしまうところはスリリングだ。一方、大富豪宅を商談で訪れた客二人が相次いで殺され、物語は佳境に...。
最後、浅見が罠をしかける場面は、物語を終わらせようとする作者の意図が感じられ、唐突な感じがした。事件の全貌も解明していないし、なんとなくスッキリしない話しである。ラストのシーンは映画のワンシーンのようで、哀愁があったのが救いである。

★★☆☆☆

ネタバレしないように書くのはムツカシイ。



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