清貧おやじ
世の中、金のかかる事ばかり...
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「すべてがFになる」 森博嗣
すべてがFになる
森博嗣 1996年作

すべてがFになる

森博嗣のデビュー作にして、第1回メフィスト賞受賞作。
ちょっと変わった趣向の作品に仕上がっており、
なかなか面白かったです。
物語の舞台は愛知県人なら誰でも知っている三河湾の日間賀島
作中の表記は「妃真加島」に変えてあります。
それもその筈、小説の中の妃真加島は、
なんと、個人所有の島という設定になっています。
これには、日間賀島の人も、びっくり!
物語は、その島にある研究所で起こった、
ハイテクによって生み出された密室殺人を描いています。

著者が実際に工学部の助教授ということで、
そういう方面の専門用語がバンバン出てきます。
物語の設定が携帯電話が一般に普及する前になっているため、
作中のコンピューターはUNIXになっていますが、
この本が書かれた1996年といえば、
Windows 95が発売された翌年のことであり、
インターネットやメールも現在ほど普及していなかった事を思えば、
そんな時代に、このようなマニアックな作品を書いた
著者は凄いと思います。
この本に描かれている事が、
今、やっと現実になっているような気がします。
また、多重人格やヴァーチャルリアリティーなどの要素を、
既に物語に盛り込んでいるのも、
著者には先見の明があったと思います。

私には結局、「F」が何なのか分かりませんでした。
しかし、そんなことはどうでも良いくらい、
最後まで楽しく読むことができました。
トリックや設定等、突っ込みどころは満載ですが、
物語の独特な世界観を十分に楽しむことが出来ます。
この手の小説は誰にでも書けるというわけにはいきません。
正に「理系ミステリー」と言えると思います。

あと、あえて苦言を呈するのなら、
主人公が煙草を吸う描写が異常に多いです。
めちゃめちゃ気になります。


★★★★☆


 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 40代オヤジへ     
 
↑ランキング参加中です。とりあえず押して下さい。

 

スポンサーサイト

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。