清貧おやじ
世の中、金のかかる事ばかり...
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「時生」 東野圭吾
時生
東野圭吾 2002年作

時生

この小説はミステリーではなかった。
簡単に言えば、東野圭吾版バック・トゥ・ザ・フューチャー。

難病になることを宿命づけられて生まれた「時生」。
すくすくと成長し、発病は免れたかと思われたが、
やはり、宿命は避けられなかった。

彼の病が進行し危篤状態となった時、
深夜の病院の待合室で、父親の回想が始まる。

「ずっと昔、俺は時生にあっているんだ...。」

スゴイ展開である。

暗い話かと思ったら大違い。
それは時生が生まれるずっと前、
今でこそ、まともな父親になった主人公が、
どうしょうもない青年だった頃の、ハチャメチャな冒険活劇でした。

展開も劇画チックで軽快。NHKでドラマ化されているそうですが、
ドラマ化するにはピッタリな作品だと思います。
舞台としては名古屋も少し出てきます。
そして、キムタクも登場します。

どんなに短い人生でも、たとえほんの一瞬であっても、
生きているという実感さえあれば未来はあるんだよ。
明日だけが未来じゃないんだ。それは心の中にある。
それさえあれば人は幸せになれる。


良い言葉である。心に響く。

しかし、物語の大半が、
主人公が当事の彼女を探すことで占められており、
これだけ命がけで助けた彼女が、
現在の妻と何も関係のない人物なのは、
物語の展開上、惜しいような気もします。
私は、何かショッキングな結末があるのかと期待しちゃいました。

まあ、自堕落な生活を送っていた男が、自分の出生の秘密を知り、
成長していく物語と思えば、これで良いのかもしれません。
妙などんでん返しなんかがあると、
テーマから外れてしまうかもしれません。

読者は貪欲である。
どうしてもサプライズを求めてしまいます。
あまり欲張ってはいけない。
良い話なのだから。


★★★★☆


 にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 40代オヤジへ     
 
↑ランキング参加中です。とりあえず押して下さい。

 

スポンサーサイト

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。