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「津和野殺人事件」 内田康夫
内田康夫の「旅情ミステリー」シリーズの記念すべき第1作目。
「浅見光彦」シリーズでは第4作目で、1984年の作品である。

津和野殺人事件

初期の作品だけあって、なかなか良く出来ていた。ストーリーも緻密に計算されており、プロローグで起こる様々な出来事や人物が、津和野という場所に全て繋がってくるあたりは見事である。
舞台を津和野に移してからは、名門一族も物語に加わり、その複雑な家族関係の中で連続殺人が発生して行くわけですが、津和野にまつわる歴史や、昭和初期の話しも巧みに盛り込まれており、史実関係はさだかでは有りませんが、かなりリアリティがある作品に仕上がっている。
トリック的なものはあまり有りませんが、タイトルの津和野の描写や、登場人物も脇役にいたるまで、鮮明に描き出されており、それがこの小説の良さに繋がっていると思う。
物語の決着のつけ方は賛否の分かれるところだとは思いますが、浅見光彦は警察官ではないので、これも有りかなと思います。

地元の人は、この小説を読んで、どう思うのだろう?
ちょっと気になる。
この本を持って、津和野に行ってみたくなります。


★★★☆☆

 


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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

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