清貧おやじ
世の中、金のかかる事ばかり...
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「悪魔のラビリンス」 二階堂黎人
「悪魔のラビリンス」
二階堂黎人 2001年作

悪魔のラビリンス


二階堂蘭子VS魔王ラビリンスの対決の一作目。
あとがきに書いてある通り江戸川乱歩が得意とした
「怪人VS名探偵」ものを踏襲した作品である。
今時、こんな作品を書くのは、
二階堂氏ぐらいしかいないんじゃないかな。

好き嫌いが分かれる作品です。
私も「少年探偵団」を読んで育った世代なので、
もちろん「怪人」は大好きです。
そして「名探偵」も。
しかし、夢の無い現代では「怪人」も「名探偵」も存在し得ませんね。
よって、前作の「地獄の奇術師」の時と同じように、
時代設定は、昭和30年代から昭和40年代前半になっています。
あいかわらず、自問自答するかのような
大袈裟に恐怖心を煽り立てるネチネチとした語り口は健在です。

第一の事件の、走行中の寝台特急における密室殺人、
および密室からの人間消失は、実に魅力的な題材ではありますが、
いかんせんトリックが弱かったです。
はっきり言って、ミステリーとしては幼稚です。

まぁ、このシリーズはエキセントリックな怪人の
犯罪活劇に趣をおいているので、しょうがないのかな。
トリックよりも、いかに不可思議な事件を名探偵が、
鮮やかに解決するのを楽しむ小説です。

「怪人」やるのも楽じゃない!

いにしえの「怪人」よ永遠なれ!




★★★☆☆




にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 駄目オヤジへ      
 
↑ランキング参加中です。とりあえず押して下さい。

 


スポンサーサイト

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

「地獄の奇術師」二階堂黎人
「地獄の奇術師」
二階堂黎人 1992年作

地獄の奇術師


十字架屋敷と呼ばれる実業家の邸宅に、
包帯をぐるぐるまきにした不気味なミイラ男が出没した。
神出鬼没なミイラ男は自らを「地獄の奇術師」と名乗り、
復讐のためにこの実業家一族を皆殺しにすると予告をしたのだ。
「地獄の奇術師」の目的は何なのか。
女子高生で名探偵の二階堂蘭子が登場するシリーズ第一弾。

本のタイトルや裏表紙からも分かるように、
復古的でモロ乱歩風な内容で、猟奇趣味たっぷりの小説でした。
ミステリとしても、幾つかのトリックが詰め込まれており、
楽しく読むことができました。

「少年探偵団」を読んで育ったオッサンには、またとない一冊ですね。
決して書けないけれど、もし私が小説を書くとしたら、
多分こんな感じの作品を書くんじゃないかな。
と、思わせてくれるような作品でした。

デビュー作という事で洗練度には欠けますが、
ミステリー好きにはたまらないウンチクも随所にちりばめられており、
著者の本作に対する意気込みがヒシヒシと感じ取る事ができます。

最後の章は蛇足のように感じましたが、
映画「セブン」を先取りしているような内容で、
ちょっと驚きました。





★★★★☆





にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 駄目オヤジへ      
 
↑ランキング参加中です。とりあえず押して下さい。

 





テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。