清貧おやじ
世の中、金のかかる事ばかり...
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「水の殺人者」折原一
「水の殺人者」
折原一 1993年作

水の殺人者


「リスト」に名前が記載された人物が次々と殺されていくという
「殺人リスト」を巡るサスペンス小説。

各章が殺される人物を中心に描かれており、
それが次のリストに繋がっていく構成がニクイです。

凝っているのは、最初に「リスト」を作った人物が、
すでにこの世には、いないという事です。
では、殺人を行っているのは誰?

最後は少し、はしょった感じですが、
なかなかよく練られて書かれていました。

二時間ドラマにしたら、かなり面白いと思います。




★★★★☆




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「失踪者」折原一
「失踪者」
折原一 1998年作

失踪者


なかなか読み応えのある本だった。
よく練られて書かれています。
よくもまあこんなストーリーを考えついたものだと思います。
著者は、よっぽど頭の良い人だと思います。
いつもそうですが、途中で分けが分からなくなります。
最後もスゴイです。
でもなんか
いつもそうなんですが
しっくりこないです。

それが氏の魅力なのかもしれません。




★★★★☆




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「倒錯のロンド」 折原一
倒錯のロンド
折原一 1989年作

倒錯のロンド

小説のタイトルにある「ロンド」とは、同じ旋律(主題)が、異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される楽曲の形式のことである。
では「倒錯」とは?
調べてみると、
さかさになること。また、さかさにすること。特に、本能や感情などが、本来のものと正反対の形をとって現れること。
「―した愛情」「―的な快楽」
とある。
本作は、まさにタイトルどおり、倒錯がリフレインする、かなり凝った作品でした。

物語は、推理作家を目指す男が執筆した応募作が盗まれ、その原稿を拾った男が作品を盗作して賞を受賞してしまう。落胆した男は復讐に燃え、原作者と盗作者との緊迫した駆け引きが始まる。
果たしてその結末は?といった内容なのですが...
この小説自体が、著者が江戸川乱歩賞に応募し、落選した実体験が書かれている「作中作」の形式で書かれているので、よけいにややこしいです。
最後の方は、今、自分が読んでいるのは誰が書いた小説なのか、
物語がいつ終わったのか、分からなくなってきます。
ご丁寧に「エピローグ」では現実まで書かれていて、
さらに読者を混乱させます。

この小説は、好き嫌いが分かれと思います。
最後の方は少々「悪ふざけ」ぽくなっています。
受賞を逃したのも分かるような気がします。
こういった、作家の「悪ふざけ」ぽい悪あがきが、
審査員の心証を悪くしたのではないでしょうか?

しかし、作品としてはよく出来ています。
これぞ「叙述ミステリー」といった感じです。
頭が良くないと、こういった小説は書けません。


★★★★☆


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