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「迷路館の殺人」 綾辻行人
綾辻行人の「館シリーズ」の第3作目で、1988年の作品。

迷路館の殺人1

作中にある「迷路館」の平面図が、目に留まり購入した1冊。
この作品は、小説の中で、さらに別の小説が展開するという「作中作」の形態をとっている。
しかも、この作品では登場人物が推理作家のため、その中にも幾つも小説があるという、二重、三重に非常に凝った構成になっている。
作中小説の凝り方も徹底している。表紙、目次に始まり、あとがき、架空の出版社の欄まであり、定価まで記載されている。当の出版社も、あまりにも紛らわしいと思ったのか、小さく(この頁は乱丁ではありません)と書かれていたのには苦笑させられる。
せっかくなので、あらすじは作中作の裏表紙を紹介しておこう。

『複雑な迷路をその懐に抱く地下の館「迷路館」。集まった四人の推理作家たちが、この館を舞台に小説を書き始めた時、惨劇の幕は切って落とされた!密室と化した館の中で起こる連続殺人。真犯人は誰か?・・・戦慄の大トリック!驚愕の結末!比類なきこの香気!』

迷路館の殺人2

著者の推理小説に対する愛情が、ひしひしと伝わって来る作品です。
館の平面図を見ても解るように、社会派ミステリーとは程遠い、非現実的な設定ですが、謎解を純粋に楽しみたいという人にはお勧めです。
正直言って、今回のトリック自体はアンフェアです。
しかし、作品自体はフェアに作ってあり、そのトリックを見破った読者をも楽しませてくれる趣向も凝らしてあるので、最後まで楽しませてくれます。
なによりも「迷路館」の平面図を見直したり、作者に騙されないように登場人物の台詞を読み返したりする楽しみ、ワクワク感は、推理ファンにはたまらないものがあると思います。
しかし、あまりにも凝りすぎた分、後味の悪さは若干残ります。
読んだ人は分かると思いますが、原作通りには絶対、映画化は無理な作品です。
著者の前作である「十角館の殺人」を読んでみたくなります。


★★★☆☆


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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

コメント
コメント
またまた本を読みましたね。時間があるようですが、私なんて本を読もうなんて思わず、音楽でも聴きながら電車乗っていたほうが、面白い、私など人のたくさんいるところには、いかないので、人間観察してしまいそうです、毎日見ているありきたりの風景では、そんなこと考えもしないでしょうね、

2009/12/13(日) 20:42:18 | URL | ガッツです #- [ 編集 ]
今でもレコードを聞いています。
ガッツ様
毎度コメントをありがとうございます。
在庫がありますので、残念ながらブックレビューは、まだまだ続きますよ...。
最近は、一人の作家だけでは無く、なるべくいろいろな作家の本を読むように心がけています。
ガッツさんは、あまり読書はしないようですが、いつかガッツさんの読んだ本にヒットすればいいかなと思います。
音楽も、最近のものは聞かなくなった。
昔買ったレコードが家に沢山あるので、今度はレコードレビューでもしようかな。

今時レコードなんて、笑われちゃいますかね。
2009/12/14(月) 15:08:50 | URL | 清貧おやじ #27oFWF9A [ 編集 ]
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