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「占星術殺人事件」島田荘司
占星術殺人事件
島田荘司のデビュー作で1981年の作品。

占星術殺人事件

御手洗シリーズの記念すべき第一弾。
私は「異邦の騎士」を先に読んでしまっていたので、
読んでみて、つくづく発刊順に読んでおけば良かったと思った。
そうすればもっと「異邦の騎士」が楽しめたのに。残念である。
さて、本作はといいますと、日本中が40年間解けなかった戦前の奇怪な事件の謎を、1970年代にいる御手洗が約一週間で解くという「安楽椅子探偵」小説ぽい作品である。
これはトリックにも関係してくるのだが、「戦前」というのがポイントである。
御手洗も作中で語っているが、現代では決して通用しないトリックである。
推理小説も書きにくくなったものである。
また残念なことに、私は「ある作品」を先に読んでしまったので、おぼろげながらトリックの見当が付いてしまった。これは誠に悲しいことである。やってはいけないことを、「ある作品」はやってしまった。先に本作を読んでおけば良かった、あるいは「ある作品」を読んでいなければ良かったとつくづくと思う。
まぁ、そんなことを差し引いても本作は良く出来ている。
まずトリックありきの作品ですが、そのすべてのトリックが斬新です。
しかし、構成があまり良くない。
過去に起こった事件を、ワトソン役の石岡から聞いたり、手記から推理する構成になっているので、仕方がないことなのだが、主人公達があまり行動をおこさず、スピード感に乏しい。
冒頭のおどろおどろししい手記や難解な占星術に関する記述、中盤のミスリードの描写が冗長と言えるほど長く、退屈である。
一週間で謎を解くという設定が先に示されていた方が、スピード感が出たと思う。
また、解決編で示されるバラバラにされた死体の状況をもっと先に示していた方が、よりフェアだったと思います。
地元住民としては、物語終盤に「明治村」が出てくる場面が、何か起こるのではないかと、ドキドキさせられて良かったです。
なんだかんだと言っても、正に本格ミステリー。
ミステリーの持つ「意外性」を十二分に味わうことが出来る作品です。

これから読む読者が「ある作品」を見ていないことを祈ります。
そうだったとは知らなかった!


★★★★☆


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