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「怪人対名探偵」芦辺拓
「怪人対名探偵」
芦辺拓 2000年作

怪人対名探偵


江戸川乱歩へのオマージュてんこ盛りの作品です。
仮面の怪人、奇怪な屋敷、殺人ビデオ、名探偵と少年助手、
時計台に気球、蝋人形、パノラマ島、観覧車に蜘蛛男....。
すべて登場します。
一つの作品に、よくぞここまで盛り込んだものである。
著者の妄想を、そのまま文章にしたような作品で、
かなり悪趣味です。お下劣です。
好き嫌いが分かれる作品です。
ラストは、どうなる事かと思いましたが、上手くまとめられており、
結構、練られて書かれていました。

そして、なんと言っても、
喜国雅彦氏のあとがきが素晴らしいです。
現実に奇怪な怪人を演じる事が、いかに大変な事なのか。
本作のエピソードを例にして解説してあります。
また、すべての探偵小説ファンの心を代弁するような
センチメンタルな文章が哀愁を誘います。

以下は、その抜粋です。

世間は忘れていた。
怪人の存在を。
怪人に胸を躍らせた少年の日々。

ある日振り返ると、そこに怪人はいなかった。
でも誰一人、そのことを
口に出して言うヤツはいなかった。
僕たちはかすかに知っていたのだ。
怪人で満たされていた心が、いつのまにか「異性」という
やっかいな宇宙人に奪われ始めていたということを....。



うーん。
少年の頃、夢中で読んだ人だけが分かる
この気持ち...。




★★★☆☆




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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

コメント
コメント
そう言えば、今でも思い出すのは・・・
水あめを買うと見せてくれる紙芝居の叔父さんの「黄金バット」
叔父さんの声までも蘇ってくるから、純粋な子供の頃の経験って大切ね。
作者は、きっと沢山の探偵小説を子供のころから読まれていたんでしょうね。

オヤオヤ~怪人で満たされていた心が、いつのまにか「異性」という やっかいな宇宙人に・・・ですか?

ご愁傷様~です。



2012/04/26(木) 22:47:56 | URL | monalisa #- [ 編集 ]
monalisaさん
コメントをありがとうございます。
紙芝居を見たような、見なかったような
記憶が定かではありません。
私の家は田舎だったので、多分
紙芝居は来なかったかもしれません。
でも、なんか見たような気もします。
名古屋で見たのかな?
その頃は、傷痍軍人や乞食、
ちんドン屋も日常的に見かけましたね。
昔は貧しくてもへっちゃらでした。
そう言えば、水あめって、最近は見ないけれど、
昔はありましたねー。
なんでだろー。
自分で書いててアレですけれど、
傷痍軍人なんて今の子は知らないだろーな。
2012/04/29(日) 03:07:24 | URL | 清貧おやじ #27oFWF9A [ 編集 ]
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